入れ歯の汚れと肺炎のリスク
先日、読売新聞で興味深い記事を見つけたのでブログにも載せてみようと思います。
高齢者の方を対象に、入れ歯をブラシで磨いたり、洗浄液に入れたりする頻度と、過去1年間の肺炎の発症との関係を調べた調査結果です。
その結果、性別などの影響を除くと、毎日手入れをしない人の肺炎リスクは1,30倍、75歳以上では1,58倍高かったそうです。
数字だけではあまりピンとこないかもしれませんが、実際入れ歯にはたくさんの細菌、汚れが付着しています。その細菌が、気管に入ってしまい肺炎を引き起こしてしまうのです。
歯を磨くことももちろん大切ですが入れ歯のお手入れもとても大切です。保険の入れ歯は、レジンというプラスチックでできていますが、プラーク等が大変付着しやすいです。水でゆすぐだけではなかなか落ちません。歯ブラシや義歯用ブラシで機械的に汚れを落としましょう。その後に、入れ歯洗浄剤にもいれるとさらに除菌効果が期待できます。
高齢者の方の場合、肺炎の要因は、飲み込む力の衰えによるものが大きいですが、まずはご自宅でもできる予防として、入れ歯のお手入れをして頂きたいと思います。毎日お口の中に入れるものなので、清潔に保ちましょう!